やるかやるかやるかだ

MLM(マルチ商法)のセミナー(参加者20人くらい)に行ってきた。

端的にいうとホントにたいしたことがなかった。

やっぱり、世間で様々な方が手を出して破滅しているわけだからそれだけの魔力があるもんかなとは覚悟してたけど、今回のセミナーに関してはしょうもないとしか言いようがない。

 

2時間半に及ぶプレゼンで、内容としてはMLM知らない人に向けたものなんだけども全てがダメでどこから手をつけていいかがわからない。

まず、2時間半ものプレゼンを休憩もなしで話の転換もはっきりさせずに走り抜けたこと。長い退屈な話によって思考力を削ぐことが目的だったのかもしれない。

長いプレゼンを聴かせようという努力がないから一方的に話続けるだけ。たまに質問したり挙手させようとするんだけどそれがとにかく下手。

たとえ話をするときにみなさんは○○を知ってますか?(誰もが知っているようなもの)みたいな質問で知らない人は手を上げてくださいっていうわけ。それで、誰も手を上げないから良かったみなさん知ってるんですねって話を進めるんだけども、そういう予定調和的に呼び掛けるなら多数派の方で挙手させて、聴く側が動くようにした方が良い。そういう聴いてる側を動かすギミックが全くないから聴く側が相当やる気ないと集中力が持つ訳がない訳で誘う側すら居眠りをしてたレベル。

そりゃ誘う側はこのわかりきった長い話を何回も聴いてるんだから仕方がないどうやっても集中力はもたない。誘う側にもこの無配慮さがあるので誘う側がプレゼン聞いててたまに歓声あげたり笑ったりするんだけども、それが集中できてないせいでまばらになってて会場の盛り上がりも悲惨なものだった。

また内容も作り込みが甘かった。

大まかな話の流れは

 

1.講師紹介 5分

謎の会合で表彰されたという情報とBBQで100人集められるという話+人を楽しませる天才(根拠なし)というふわふわした話

2.謎のイントロ(アイスブレイク?) 20分

何ヶ所かの旅行に行った写真と乗ってる車の紹介(ベンツ)

3.製品の解説 1時間30分

今回紹介する製品の名前とキャッチコピー(スキンケア業界に革命を起こすマシン)→革命に関しての説明(ipod持ち上げ)→インストールベース収入モデルの解説(プリンターのビジネスモデル)→[商品]と[商材]の違い(経営者視点)→革命に関しての説明(iphone持ち上げ)→製品の開発背景→競合製品の悪口→製品の内容説明

4.会社の説明 20分

唐突に扱ってる会社は安心できる会社というのをひたすら解説してくる。

世界50ヶ国に進出してるやれ、世界で○○億ドル売り上げてるやれ、米国で主要銘柄として選ばれてるやれ、社長は世界訪問販売協会会長してるやら言いだす。

5.収益モデルの解説 10分

どういう風に商材から収益が得られるかの説明。

 

 

これで終わり

まず講師紹介で講師がどういう経歴でどういう実績がある人なのか具体的な説明がない。だから、話に箔が付かない。

そして講師が出てきて旅行と車の自慢をしだす。こういうセミナーの形式を聞きかじってたから定型の流れとして理解できるけど純粋な気持ちで見てたら副業の説明会で最初にいきなり講師が長々とプライベートの自慢をしだすという異様過ぎる光景。

そして、製品の名前とキャッチコピーが出てから内容が本当に長かった色んな例え話が錯綜しまくって本当に混雑してた。

とっちらかってるから同じような内容を2回言いだすし、途中の説明で商材は自分が使うということを考えずにビジネスとして素晴らしいか考えるって話してたのに、基本的に内容説明する時は自分が使って素晴らしいと思えるってところを押しまくってくる。

内容説明に関しても具体的なデータは全くなくてとにかく使用感がいいということと素晴らしい人間が作ったというところで押し切ろうとするからホントに根拠が皆無。

イメージ的なキャッチコピーでひたすら力押し。

そこが終わってから、いきなり会社が怪しくないことの紹介。

まぁMLMは良い噂ないからMLMに誘う際はそういう世間の悪評に対してのカウンター解説は必要不可欠なんだけれども、セミナーはMLMを知らない人に向けた内容なんだから聴く側は会社に対してそもそも悪い印象があるはずがない。なのに、いきなり定型的に悪評がある前提の話を入れ込んでくるから凄い不自然なことになっていた。

聞いてもないのに潔白を強く主張されると怪しくしか見えない。

その後に収益モデルの話をしたんだけど、メチャクチャ早かった。

今まで長々と話してきたのに収益の話はホントにコンパクトにすぐ終わった。

細かい説明をせずに金額を出しまくる。メチャクチャ駆け足。

ここだけスライド早過ぎてメモが追いつかない。

ビジネスの話なんだから一番大事な部分のはずなのに収益の話は本当にぼやかしてた。

 

これで二時間半

大半は例え話に使用された。

細かい話でも矛盾してるような部分がちらほらあって、リアル脱出ゲーム感覚でとても楽しかったけど、真面目に聞くとあまりにも稚拙過ぎる内容だった。

でも、馬鹿は騙されてしまうのはわかった。言葉だけを素直に受け取れば素晴らしいものに思えてしまうようには出来てた。

セミナーの紹介者は友達の友達だったんだけれども同い年なのに幼い雰囲気があった。

友達にそれを話すと同意してくれたんだけどMLMはじめるまではそういう雰囲気はなかったらしい。昔は知的なふるまいをしてたらしいんだけど、MLM始めてから凄い頭が悪そうなふるまいが増えたと言っていた。

悲しい話だとつくづく思ったよ。

勧誘されてる友達も辟易してたし、犠牲にした人間関係に伴うほどの収入が得られるようにはセミナーを聞いて到底思うことはできなかった。

以上レポっす